想いをカタチに…
やってみたいと思っていることをカタチにしていきたい。
墨流しという技法を初めて見たときに心がときめいてこれやってみたいなぁって思ったのに思っているだけで何年もたっていた。
今回ふと実現しようと思い立って、いろいろ調べながらこんなかんじかなぁってためしにやってみた。
これは想像していたより難しいということに気がついた。
色彩を水に浮かべる水溶液、色素。原料の組み合わせ、分量、温度‥いろんな要素が合致しないと色がすぐに沈んでしまったり、淡すぎたり。
実験のはじまり。
水溶液の原料も、いろいろためしてみた。色の広がり方や濃さが、全然ちがうの。そして色彩との組み合わせ。分量の比率を少しずつ変えてみたり、素材を変えてみたり。さらにはスピード勝負なのかもしれないと、時間を計りながらやってみたり。とにかくいろいろためした。
『小さな世界の大きな想い』展のDM用の作品を作ることになっていて、何度もためしながらなんでうまくできないんだろう、どうしよう、いつもの技法で制作したほうが良いのかな‥ともやもやしていたところ、温度を変えたらすごいお気に入りの模様を水面に浮かばせることができ、これだぁっって喜びにひたりながらバッチリ写真におさめた。
その後和紙にうつしとったらうまくうつらずにべつものになってしまったのだけれど、写真をDMにしていただけることに。わたしの中での技術習得の過程でいろんな感情、想いがつまった模様をカタチにしていただけたことがとても嬉しい。
漉いたパルプでもやってみたり、和紙の種類によっても吸い込み方がかわる。写しとる紙によっても違うので面白い。
作品の表現の幅がひろがっていきそうで楽しみです。