パルプアートの光るアートパネル

いつか作ってみたいなぁと思っていた光るアートパネル。電源を電池にしてコードを気にせず壁に飾ることのできるもの。これも、どうしたらできるかなぁと頭の片隅に常にあった課題だった。

師匠は立体の灯りでとっても素敵な風景を表現していた。私は、平面の光る作品を作ってみたいと考えていた。弟子入りさせていただいていた頃よりLEDは進化しているからその文明の進化に伴った作品を作るべく、真剣に向き合いました。

天空に輝く灯火という素敵なお題から思いついたのはサザンクロス。南十字星。

わたしにとって憧れの星座。
その存在を知ってからいつか見てみたいと思い、石垣島に住んでいた頃その憧れを追いかけて波照間島に行った。
夕暮れ時に水平線上に南十字星の星３つだけがやっと見えて、それだけで嬉しかった。

ワーホリでニュージーランドを旅していた頃。
その憧れの星座が、日が暮れると天空でキラリと光るの。
南半球ではそこにいるのがあたりまえで、日本ではやっとの想いで出会えた星が近くに感じた。

そんな憧れの夜空を、パルプアートで表現しました。水で描いた満天の星の中に南十字星を輝かせました。

壁にかけると反射して綺麗にみえます。暗くなってくると、満天の星が輝きますよ💫

夜空を見上げて
想いをこめて。
師匠に教えていただいた技術、師匠の杉のモチーフを取り入れさせていただき、わたしなりの風景を奏でました。

弟子入り当時、どんどん作りなさいと惜しみなく技術を教えてくれた。
杉の木の治具も作ってくれたのに、なんとなく師匠の作品だしなぁと作品にとりいれなかったのだけど、今回とても作ってみたくなった。

師匠が作ってくれた治具を使ってやってみたけれど、師匠の杉とは全然違うものができた。

それでも、なんだか天国から「おーっaccoやってるね。」　って見ていてくれている気がする。

明るい時、暗い時、LEDをつけたりつけなかったり。その時その時で、表情が刻一刻と変わります。

今回の作品は、パルプアートという私にとっての人生の宝物と出逢わせてくれた師匠への感謝の想いを天に向けた作品でもあるのです。

『天空に輝く灯火』展

今月いっぱい、代官山アートラッシュギャラリーにて開催中です！